VAIO typeS(SZシリーズ)が2006年1月から
約2年半もの間、6世代続いて
今回の新プラットフォーム「Centrino 2」を機に
待望のフルモデルチェンジとなった。
ここで、
いわゆるハイパフォーマンス性を持った
モバイルノートとされた13インチクラスの
VAIOノートは、
なんと
typeSと
typeZの
二つに分かれてしまっている。
これはおそらく
SZシリーズにも、実は
スタンダードモデルと
プレミアムバージョンが存在したように
プレミアムバージョンはtypeZへ、よりハイパフォーマンス、
スタンダードモデルはtypeSへ、親しみやすいモデルへと
ソニーの得意とするモバイルゾーンで市場を
拡大しようとする戦略がこの2機種へと分離してしまったと思われる。
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<VAIO typeS>
その
typeSを見ても
すでにSZシリーズのパフォーマンスを凌駕していながらも
ラウンドボディのデザインや、
ピンクを含めた3色のカラーバリエーション展開で
今までどちらかというと男性好みとされたいたところから一転
エントリー層や女性までも意識したモバイルノートに仕上がっている。
本体デザインは、
TZシリーズの流れを汲むシリンダーフォルムや
独立したキー配列のアイソレーションキーボードを採用。
従来のSZシリーズ「スタンダードモデル」と比較すると
奥行き1.5mm、厚さ2.4mmの微量ながらも小型化と薄型化、
本体の重さにしても1.98kgから1.92kgへと軽量化。
(VAIO OWNER MADEでは最軽量で1.88kg)
液晶ディスプレイは、
クリアブラックLE液晶からクリアブラック液晶へ、
Webカメラ【Motion EYE】も
31万画素から131万画素へと
今まで物足りない部分は確実に穴埋めされている。
そして本体の中身といえば、
Centrino 2でパフォーマンスがあがるのは当然として
今回、新たにATIのグラフィックボードを採用、
専用のビデオメモリーも64MBから128MBへと増大した事で
モバイルPCだから、
大画面ノートよりも性能が劣るかも?
という心配はまずなくなった。
雰囲気としては、微妙にAppleのノートに近いイメージを持っていて
typeCよりもコンパクトで軽くて薄く
見た目おしゃれなモバイルノートになって
ハイエンド志向の強いタイプは、
typeSにシフトしてくると思われる。
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<VAIO typeZ>
そして、
typeZ。
名前からするとVAIO Zを彷彿させつつ
中身は超マニアック。
液晶画面は
13.1型となった事で0.2インチほど小型化。
そして16:10ではなくて
16:9。
これが何を意味してるかというと
ハイビジョン画面がピッタリ入るというありきたりな解答ではなくて
0.2インチ分縮小した事に加えて
縦の高さが減少した事にもなって
激細のベゼルを含めていかにタテヨコの面積が減ったか
という事がミソ。
それに、
てっきり
typeTと同じ1366x768の解像度だと思っていたのに、
なんと
1600x900という超高解像度を選択できるのが
このモバイルノートの最大の利点の1つでもある。
たとえば自分の環境に置き換えても
仕事場では24インチの1920x1200の解像度で
左右にウィンドウを並べて、
複数アプリを開いて仕事するのが当たり前になっていて
突如として出張に出かけると、
SZシリーズにしてもいきなり1280x800というものすごい狭い解像度で
同じような仕事をしなきゃいけないのは
苦痛以外の何物でもない。
それが、1600x900という広さで仕事ができて
さらに本体サイズが小さくなってるだけで
ものすごく仕事効率が上がるのは目に見えてる。
そしてさらに
恐ろしいまでの軽量化。
最軽量モデルでは、なんと
1.35kg。
って、
もうほとんどtypeTと変わらないくらい激軽。
この理由はまだ今度書くとしても
SZシリーズの1.75kgと比べたら400gも軽い。
400gって言ったら
デジカメとかハンディカムに相当するくらいの重さで
これが1個分ペイできる。
出張にガジェット製品を山ほど持っていく自分の身としては
1gでも軽いほうがいい。
typeTもSZシリーズも持っていて
そりゃ軽いtypeTを持って行きたいのはやまやまだけど
仕事を真剣にやろうとするとパフォーマンスが必要だから
やっぱりSZシリーズを選抜する事も多い。
でも持ち運ぶのは、重いし苦痛で苦痛で仕方がない。
なのに、このtypeZときたら
typeTに限りなく軽くて、
性能はSZシリーズ以上で、解像度が異様に広い。
こんな理由があったら
そりゃ欲しくもなる。
他にもまだまだあって、
使えそうで使わないハイブリッドグラフィックシステムも
切り替えしても
再起動しなくてよくなって
やっと本当の意味で使い物になるようになった。
それと、
ダメだしされまくった
SZシリーズの一番のネックであるキーボードの打鍵のペコペコ感。
typeZは、
19mmピッチ、2.5mmストロークでフルサイズという
規定を守りながら
それもキーボードパネルの裏に
キーボードを60箇所以上で固定した事で
かっちりした打鍵感を確保。
あのふにゃふにゃ感はまるでない。
後、
うるさいうるさいと言われ続けてきた
冷却ファンの音も抑えられてて、
とにかく
web上でも叩かれまくったSZシリーズの難点を
中の人がこれでもかこれでもか
と修正してきたように思えて仕方がない。
さらに想像の上を行ってたのが、
SSDのRAID構成とDDR3のメモリー。
もうほとんどデスクトップPCの
ブルジョワな遊びでしかないと思っていた事を
まさか本気でVAIOノートの中でやるとは想定外。
(当然価格もぶっとび値段。)
メモリーにしたって
DDR2はものすごく安くなってきたけど、
いまだに高嶺のDDR3をこの時点でのっけてくるとはびっくりで
だいたいこういうのは、
後からマイナーチェンジしたときに
DDR2からDDR3に変わりましたよとかやる事が多いのに
最初っからDDR3って思わず吹いてしまった(汗
あえて言うと
残念だったのはカラバリがなかった事。。
デザインには正直興味がなくて、
限定でプレミアムブルーとかやってくれたら
もっと狂乱してたに違いないのに。
それでも、よくもまあ
ここまでやったもんだなと感心せずにはいられなくて
もう書きたい事は山ほどあるけど、
とりあえず今日は、
【VAIO Experience Meeting】に行って
存分に
VAIO typeZを堪能してこようかと。
<Infomation>
VAIO typeZの先行予約販売は8月上旬を予定。
発売初日が8月9日(土)を予定しつつも
お盆休みにひっかかる可能性もあるので早く欲しいという場合を含め
販売にかかわる最新情報は以下のメール登録をしておく事をお勧め。
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