・いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(外観レビュー編)
・いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(基本スペック編)
の続き。
数値上という意味では
公平な目で見られるベンチマークを数種類。
-----------------
●CrystalMark 2004R2
CPUやメモリー、HDD、グラフィック
のパフォーマンスを計測できるベンチマークソフト。
【VGN-P90HS(Z520+HDD)】
[Mark]は、16175という
久しぶりに低いトータルスコアを見た気が・・・。
【VGN-TZ91S】 【VGN-TT90S】
Windows Vistaに最適化された最新のチップセットと、
処理能力の高いCore 2 Duoを搭載する最近の
VAIO typeTの、
歴代2機種をみると、さすがにこのモデルは非常に高い評価。
これだけのスペックがあるからこそ
ブルーレイが再生できたりするのであって、
20万円クラスのモバイルPCとでは、
処理能力では明らかに差がある事を思い知る。
では、もっと前のモデルと比較。
2世代前の
「VGN-TX90S」のベンチマーク結果と比べてみると
[ALU]や[FPU]といったCPU演算評価では
Atom Z520(1.33 GHz)と、
Pentium M 753(1.20GHz)がほぼ同じくらいだったので、
Atom CPUの処理能力はこのあたりのものだという事になる。
他の部分では、
メモリー評価の[MEM]は、
転送速度が400MHzよりも少し速い533MHzだとか
[HDD]は、同じ1.8インチHDD(4200回転/分)でも、
HDDの進化とシステムの転送速度の改善からか?
それぞれ少しだけtypePの評価が高かった。
ただし、
[GDI]や[D2D]、[OGL]といったグラフィックス性能は
極端に低いものだった。
グラフィックまわりの評価は、OSの違いの影響が大きくて
直接的な比較はできないのでパス。
なんとなく
この世代の頃のVAIO typeTと似てるんだなという雰囲気がわかった。
-・-・-・-・-・-・-・-
●PCMark05 Build 1.2.0(Basic版)
CPU、メモリ、HDD、グラフィックスなどの性能を計測する
futuremarkの統合ベンチマークソフト。
PCMark05からマルチコア/スレッドに対応。
System Test Suite(PCMarks) :883 2331
HDD_XP Startup(MB/s) : 4.42 13.06
Physics and 3D(FPS) : 9.29 43.87
TransParent Windows(Windows/s) : 53.15 943.7
3D_Pixel Shader(FPS) :1.61 5.77
Web Page Rendering(Pages/s) : 0.47 0.8
File Decryption(MB/s) : 11.29 30.98
2D_Graphics Memory_64 Lines(FPS) : 152.37 139.07
HDD_General Usage(MB/s) :2.47 11.6
Audio Compression(kB/s) : 351.21 734.84
Video Encoding(KB/s) : 94.2 209.97
Text Edit(Pages/s) : 18.34 46.7
Image Decompression(MPixeles/s) : 5.02 14.25
File Conjpression(MB/s) : 1.08 2.33
File Encryption(MB/s) : 4.59 12.82
HDD Virus Scan(MB/s) : 25.63 29.03
Memory Latency_Random 16MB(MAccesses/s): 4.71 6.38
ここも参考値として、
自分の所有する
VAIO typeT(VGN-TZ91S)と比較するために、
その数値を右側に表記。
CrystalMarkの結果と同じく、
基本性能+SSDという組み合わせとの違いから
大きく溝をあけられているという評価にはかわりがない。
-・-・-・-・-・-・-・-
●Vana'diel Bench3
(FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークテスト3)
やる必要もないのに
お約束の定番のベンチマークソフト。
VGN-P90HS(Z520+HDD)
・低解像度モード SCORE:平均 586
・高解像度モード SCORE:平均 353
typeT「VGN-TZ91S」
・低解像度モード SCORE:平均 1868
・高解像度モード SCORE:平均 1231
最後までベンチマークが走っただけマシと言うような結果。
紙芝居のような画像がカクカク状態で、
1回のベンチマークが終わるまでに、
いつもよりも相当な長い時間がかかったりで
ゲームなんか出来たものではない。
でも、数値が出たので
このくらいなんだなとわかっただけでも収穫とするか。
--------------------
数値上の評価としては、これが現実。。
ベンチマークテスト結果からひとまずは
「Atom CPUってこんなもんなのか?」
を最初に知る事ができる。
まずは、
“過度な期待をしない”というのが、
Atom CPUとうまく付き合っていくのに大切かなと。
もしもこのサイズで、ものすごい快適だったりしたら
VAIO typeTの存在意義がなくなってしまうからね。
VAIO typeTには、
VAIO typeTの得意分野があって、
VAIO typePには、
VAIO typePの得意分野がある。
このコンパクトな
VAIO typePを持ち出した時に
自分の使いたいシーンで、使いこなせればそれでいい。
またもや後回しになったけど
次は実動作テスト。
続く。
【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】
【TOPページへ】