以前、PhotoFastから、
最大読込120MB/s 最大書込60MB/sの
ExpressCard/34タイプのSSDが発表されていて、
まだかまだかと待ち続けても
なかなか実際に販売されず待ちくたびれていたら、
先に、
Wintecから同様のExpressCard/34が発売されちゃったので、
速攻飛びついて買ってしまった。
Wintec製の「ExpressCard 34 Ultra SSD」は、
ExpressCardスロット型をしたMLCタイプのSSDで、
容量は48GB。
最大読込115MB/s 最大書込65MB/sと
PhotoFastのものとほぼ同等スペックをうたっているので、
実質中身もそうたいして変わらないんじゃないかと。
さらにminiUSB端子を備えていて、
仮にExpressCardスロットを持たないPCとでも、
USBで接続してデータ転送が出来るのは便利。
ただし、この場合の最大転送速度は、
読み書きともに35MB/sとなるらしい。
VAIO typeZだとか
VAIO typeTのストレージをSSDにした場合に、
SSDへの書き込みを減らすためにとか
容量不足を補うために
外部メモリーを利用するというのは常套手段で、
外に出っ張らなくて、
かつ転送速度が速いExpressCardスロットを利用できるのが
一番効率が良い。
・いつものデータをCドライブじゃない場所へ保存してみる。
今は、
メモステPRO-HGデュオと、
ExpressCard「MSAC-EX1」の組み合わせで使っているけど、
外部メモリーとしては高速な部類に入るこの組み合わせでさえ、
まだまだ速度的には、
内蔵のSSDとはかけ離れすぎてる。
それが
今回のExpressCard/34の形をしたまんまのSSDが
今よりも速くなるのであればそれに越したことはない。
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【いきなり出くわした小トラブルx2】
早速、「ExpressCard 34 Ultra SSD」を
VAIO typeZのExpressCard/34カードスロットに装着!
と思ったら、
まず最初に差し込んだ時、
ExpressCard/34カードスロットの途中でひっかかって
奥までキチっと入らない現象に遭遇。
え?何で?
と思って何度抜き差ししても
他のノートPCのExpressCard/34スロットに差してみても
装着する事ができない。
規格は合ってるはずなのに何故だ・・・
と思わず悩んでしまってけれど、
原因は、
なんと「ExpressCard 34 Ultra SSD」のボディの金属プレートが
外側にほんの少しだけハミ出していたみたいで、
それがExpressCard/34スロットの中でひかっかってるみたいだった。
こんな事があるのかと思いながら、
形状を整えてやって、もう一度差し込むと今度は無事に
VAIO typeZの中へと無事納める事ができた。
すると今度は、
自動的にドライバーがインストール。
エラーも出ず、正常に適用されたようだったので
これで準備はOKだろうと。
そう思って、
早速、ベンチマークテストの「CristalDiskMark」を走らせてみたら、
いきなり途中でフリーズ・・・
再起動してやり直しても
計測データもまるでヘンテコな数値だったりで
途中でフリーズしてしまったりと明らかにおかしい。
もうたかだか
ExpressCard/34カードに
何でこんなにヘコまされなきゃいけないんだと思って
改めて説明書を読んだら、
思いっきり太字で、
「デバイスドライバーは、メーカーのHPからダウンロードして適用して下さい。」
と書いてあった。
見落とした自分のせいという事で・・・
自動的に入ったドライバーがダメらしいので、
デバイスマネージャーから、
「Wintec SSD 48GB ATA Device」を削除。
改めて、
該当のサイトからダウンロードしたドライバーを
インストールする。
とこの時、
ふと、「JMicron VMB36X Driver」というドライバー名に目がいく・・
まさか、もう出会う事がないだろうと思われた
JMicronのコントローラーと再び出くわしてしまった。
でもまぁシステム的なデータを入れる事がなければ、
データの出し入れだったら大丈夫だろうと自分に言い聞かせる。
ドライバーを適用させて再起動をすると
無事、まともに動作するようになった。
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【どれくらいの転送速度を持っているかベンチマークテスト】
VAIO typeZのExpressCard/34カードスロットに差し込まれた状態で、
どれくらいのパフォーマンスがあるかベンチマークテスト。
まずは、CrystalDiskMark2.2。
『100MB』 『1000MB』
シーケンシャルのリードライトは、
メーカー公称値そのままの速度を発揮。
ランダムのリードライトも、
4kは厳しいけれど
512kは大きくは速度を落とさずに良好な値を出している。
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それに気を良くして、
HD Tune Pro 3.50でもテストしてみる。
●HD Tune Pro 3.50(読み込みテスト)
『Read 64K』 『Read 512K』
『Read 8MB』 『Random Access Read』
読み込みテストに関しては、
非常に安定していて、
速度もほぼ100MB/secを保っているし、
ランダムの読み込みも適度に高速。
●HD Tune Pro 3.50(書き込みテスト)
『Write 64K』 『Write 512K』
『Write 8MB』 『Random Access Write』
ただし、書き込みに関しては
20~60100MB/secの間を大きく行き来するブレがあったり、
ランダムライトは
まさにキャッシュのないJMicronコントローラの苦手とする
極度な遅さを露呈。
やはり、
こんなベンチマークのような
細かいデータを頻繁に書き込むであろう
システムデータなどの退避をこのSSDにするのは不向きで、
ある程度のデータの塊を、
このSSDで出し入れして使うのが向いてるのかなと。
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【いざという時に役立つUSB端子】
ExpressCard/34カードスロットを持たないPCに
どうしてもデータを移したいと思った場合にも
付属のUSBケーブルを使って
つないでやれば大丈夫。
CrystalDiskMark2.2のベンチマークテストでは、
シーケンシャルの読み込みはほぼ公称値が出ているけれど
書き込みは少し遅い様子。
それでも、外部メモリーの中では
とても高速な部類に入るし、
USBでつなげるというのは、おまけっぽい機能でも
あるとないとでは全然違う。
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この「ExpressCard 34 Ultra SSD」は、
内蔵するSSDを計測しているのかと間違ってしまいそうになるほどの
なかなか良好なパフォーマンスを発揮。
それに、
USBメモリーやSDカード、メモステでは
こんな速度はまず出ないし、
データの出し入れを主体として使うのであれば、
これだけのスピードが出れば十分。
先のようにデータの保存先を
「ExpressCard 34 Ultra SSD」に設定して使えば、
48GBというある程度の容量を確保できるし
その読み書きスピードも違和感なく動作してくれると思えば
なかなかに利用価値があると思う。
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